デート商法に引っかかりそうになった話
それは忘れもしない3連休の最終日でした。
いつものように都内で一人で買い物をしながらぶらぶら歩いている時に、ふと後ろから声を掛けられました。
「あの、お兄さんすみません、もしお時間よろしければ、簡単なアンケートに答えていただけませんか?」
振り返ると首からIDカードを掛け、資料が詰まったバッグを持ち、手にはiPadを持っている若くて綺麗な女性がいました。
「今、不動産に関するアンケートを実施してまして3分くらいで済みますので、お時間よろしいでしょうか」
まぁ特に用事もなかったので
「あ、はい、すぐに終わるのなら」
と言って立ち止まりました。
「男性の部屋造りに求める条件や統計を取ってまして、お兄さんとてもセンスが良さそうなのでお声を掛けさせていただきました。」
美女からセンスが良さそうと言われて悪い気はしないですよね。
思わず立ち止まってしまいましたwww
そしてバッグの中からおもむろに男性ファッション誌を出し、部屋作りの特集のページを見せられました。
「このページに掲載されているハウスデザイン会社と提携してまして、どういった部屋を皆さんが求めてるか知りたいんです」とのことらしいです。
ふぅーん、提携してるからって何なんだ関係ないじゃんと思い、そこからは人一倍警戒心の強い自分を全開に出ちゃいましたw
そこで、まずふと思いついた事をこんな感じで質問をしてみました↓
- これって道路使用の許可取ってるんですか?
- 社員証ちゃんと見せてください
- 会社の不動産業の登録番号見せてください
多分自分は一般の方よりも不動産業者に関する知識についてはあったので、これらの質問をしてみましたが、
- 道路の許可は区の許可証原本を見せられ
- 社員証も顔写真付きの本名で会社名も記載
- 不動産業の登録番号も社員証に記載有り、その場で携帯でHPを検索するとどうやら実在する様子
警戒心マックスでしたが、そう、
自分の警戒していたポイントを全てクリアしてるんですwww
勝手に自分で作ったハードルですが、それを全て越えてくるとなると、こうなったらちょっと信用してしまいますよね。
実際、連休最終日に若い女性社員が街頭アンケートをしているというシチュエーションは、会社員だったら言わずもがなわかりますよね。
絶対若手のノルマがあるんだろうな、せっかくの休日なのにかわいそうだなという純粋な同情心と善意もあってアンケートに答えることにしました。
持っていたiPadにアンケート専用のアプリが入ってるようで、質問事項はプルダウンで選択できるようになってます。
順を追ってポチポチしていきます。
- 年齢
- 住まい
- 職業
- 求める部屋の広さ
- 求める部屋のコンセプト
等続きます。
合間合間に「どうゆう点を重視しますか?」とかアプリの質問事項を補足するように、お姉さんから質問されます。
まぁ自分でテレビラックや棚を作ってますので画像を見せながら、「こんな感じでDIYもしたりして自分の好みを寄せ集めてます」 とちょっと真面目に答えてみたりして。
あれ?
なんかすぐ終わるって言ったのに結構項目多いじゃん!
でも、そこは一度はお姉さんを信じてしまったので謎の責任感からしっかり答えますwww
勝手な正義感が芽生えてますw
(まぁ最初から全て真面目に答えるつもりはなかったので適当ですが)
アンケートやってる最中も、やたらお姉さんがセンスいいですよねと褒めてくるんです!
「服のセンスいいですよね、いつもどこで買ってるんですか?」
「休日はいつも何して過ごしてるんですか?」
「センスがいいんで色々知りたくて質問しちゃってすいません」
そう、キラキラした純粋無垢な目で、真剣にかつ熱心に質問色々してくるんですwww
なんだろう、とても綺麗な女性なんですが完璧な美女というわけではなく、とっても気さくで笑顔も印象的で、言うなれば何とか頑張れば手が届きそうな美女なんですwww
もうこの時点でなんだかんだ10分ぐらいは経過してたと思いますwww
でもね、お姉さんごめんなさい、おじさん途中で気づいちゃったんです
タブレットの質問項目がどんどん増えていきます。
まぁ項目があまりに少ないと偏差が大きく出ちゃうので、ある程度の項目があるのは理解できるんですが、
- 既婚・独身
- 年収
- 出身
- 学歴・・・まだまだ続きますw
そうなんです、年収とか出身とか学歴とか結婚観とか不動産に関する質問から逸して、やたらプライバシーに踏み込んでくるような項目が終盤にかけてどんどん出てくるんですw
そう、一度自分で作った警戒心を一時は越えてきたものの、これ絶対おかしいよねっておじさんやっぱり気付いちゃったんで、もうここからは完全なる警戒心で外見上の振る舞いは普通にしていますが、内心は完全に閉ざしました。
でも綺麗な若いお姉さんが一生懸命だから、こっちも紳士たるもの徹底的に一生懸命付き合ってあげようと決めましたw
知らない人からこんなに褒められることなんて滅多にない、こうなったら気持ちのいい会話を楽しもうとwww
相手は不動産屋なんで不動産のプロだし、こっちも不動産の知識はそれなりに持ってるので、会話のネタというか探りを入れてみる感じでちょっとジャブ的に専門的な質問を3つほどをしてみました。
まぁ、と言ってもそこまで踏み入った内容ではなく登記や相続の事とか、専門的とは言ってもまぁ普通に知ってる人は知ってる内容ですよね。
そうすると、
「ごめんなさい、新入社員なんでちょっとまだ勉強中でわからないことが多くて」
とひらりと交わされてしまいます。
前述の通り社員証をしっかり確認した際に、確かに新入社員の年次でした。
まぁ新卒だったらそんなものかと納得したことにしてあげましょう。
そこはおじさん優しく
「ああ、そうなんですね、じゃあ不動産に関する専門的な知識はこれから身に付けなきゃですね。結構覚えることはあるから頑張ってくださいね」
と終始ジェントルマンな立ち振る舞いをしますw
そうするとお姉さんは
「はい、ありがとうございます。●●さん優しいですね」
ここで、丁度アンケートも全て答え終わりました。
そうすると、
「●●さん優しいし、不動産の知識もたくさん持ってるみたいだからもっと色々教えてください」
ここでジャブ的に打った伏線が回収となります、逆に教えてくださいとゆう切り返しがきました。
そう言われて、まんざらでもない顔を作ったところでw
「今日の夜とかって時間あります?もしよかったら電話番号教えてください。今日の話の続きを電話でしてもいいですか?電話でも色々教えてほしいので」
はい、きましたー!!www
待ってましたー、絶対おかしいやつ!!w
でもここで普通に断ったら自分の中でつまらない人間で終わってしまうので、最後まで紳士的な振る舞いを終始徹底することにしましたw
ただの自己満ですw
「これも仕事なんですよね、大変ですね。自分だったらいつでもご相談に乗りますよ」
と、わざわざ労いの言葉まで掛けてあげて連絡先を交換しますwww
「ありがとうございます。●●さんのこともっと色々知りたくなりました。今日の夜絶対に連絡しますね」
と言われたんで
「わかりました、じゃあ大変だろうけど引き続きアンケート頑張ってね」
と最後まで紳士的な言葉を掛けてお別れしましたw
でも、連絡先も名前も全てこっちはでたらめです。
途中でおかしいと気付いたものの、一応最後までジェントルマンとして付き合ってみましたw
絶対に何かがおかしいとは思ってましたが、正直実際何目的かはその場ではわからなかったんですよね!w
ただ、お姉さんと別れてすぐにでも気になったので、スタバに入りコーヒーをしばきながら、今回の事象を色々ネットで検索してみました。そうすると
なんと、
デート商法の王道的手法
であることが判明しましたw
- 不動産
- アンケート
- タブレット
- 連絡先交換
こんなワードがバンバン引っ掛かって出てきますw
まさに今回起きたことがまんま共通項で出てきますw
先人たちの経験談を見てみると、この後は実際に電話が掛かってきて
- もっと話したい(←今回のことですよね)
- 今度2人だけで会いたい
- 会って話していくうちにビルに誘導される
というスキームが鉄板のようですw
どうやら電話を機にマンツーで会うことにより恋愛感情を芽生えさせ、その感情を利用して先方のお願いを聞いてもらう作戦のようです。
ビルに誘導された後はその会社によって様々らしいですが。
デート商法なんてニュースとかネットで見たことあるレベルで、自分には絶対に縁がないだろうもはや都市伝説とか幻の事象かと思ってました。
だから手口については本当に知らなかったんです。
知ってたらもっと楽しめたのかもしれませんがw
でも、無知のままいざ声を掛けられてみると、全然わからないものなんですね。
自分で警戒心は強い方だと思ってますが、その警戒心を解くような接近の方法、おそらく心理学的アプローチも駆使しているものと思います。
そのアプローチを徹底して相手の隙に入り込むことはこの業種で最も重要なファクターだとは思いますが、不動産のアンケートと謳っている以上本業の基本的知識も身につけてからの方がもっと有効的でスマートだと思いますけどねw
実際自分みたいなひねくれた人はちょっと意地悪して不動産の事聞くぐらいですし。
↑どうゆう立場からのアドバイスだよって感じですがw
でも連休で他の人もたくさん行きかう中、わざわざ自分にターゲットを絞って声を掛けてきたってことは、
相当騙しやすそうな顔
ぱっと見、そんな面下げて自分は歩いてたってことですよねw
こいつだったらいけんじゃね?
ってお姉さんが判断して、自分をカモにしてきたってことですよねwww
もしかしたら上司や指示役が近くで見ていて、それ行け!の号令でカモられたのかもしれませんが。
でも言うても日本の中枢駅、且つ1日の乗降者数世界No. 1の駅ですよ?w
その中を行き交う人達の中から見事選ばれたとゆうことは、
言い換えれば
その日の騙しやすそうな顔世界No. 1に選出されたようなもんですよねw
そう思うと人間不信スパイラルに陥りますが、これもいい経験になりましたw
いや、でも今になって考えてみると、一発目の2人だけで会うというところまでやってみても面白かったのかもしれませんw
自分は普段から警戒心マックスで人間不信のネクラなので騙されずにある程度楽しめましたが、みなさんも街頭でタブレットを持った若い女性に声をかけられたら注意が必要だと思います。
絶対に引っかからないだろうとニュースも詳しい内容を見てなかったんで手口や手法については無知だったんですよね。
ちょっと最初信用してしまったのは自分としては不覚ですw
※実際にちゃんとした純粋なアンケートをしている業者さんもいると思いますので、一概に全てを否定や非難するつもりはありません。
また、今回はその後連絡を取ってないので最終的にデート商法だったかは不明ですが…調べる限り可能性論としては極めて高かったという話です。