紅葉の涸沢(2017/9/29~10/1)
日本屈指の紅葉スポットである涸沢に行ってきました。
涸沢は毎年訪れている個人的にも大好きな場所です。
今回は2泊3日(車中泊入れると3泊)という余裕をもったスケジュールで訪れました。
1日目:上高地⇒明神⇒徳澤園⇒横尾⇒涸沢
涸沢でテント泊
2日目:涸沢⇒横尾⇒徳澤園
徳澤園でテント泊
※ただ残念ながら涸沢には観光で紅葉を見に行くとゆうスタンスでは行けません。
登山装備が必要となりますのでご注意ください。
今回の画像は全てiPhone8での撮影です。
まず、涸沢へのアクセスですが首都圏から向かうとすると、とりあえず上高地を目指します。
マイカーで行く場合は規制がありますので、沢渡の駐車場に車を停めることになります。
沢渡からはバスかタクシーで行くことになります。
電車等で行く場合は松本まで出て、そこから直通のバスや乗り継ぎで上高地に向かいます。
私は毎回車で行きますので、沢渡大橋近辺の駐車場を利用しています。
今回は特にハイシーズンということもあり、市営第2駐車場に停め車中泊をしました。
始発のバスで上高地に向かおう作戦です。
ただ、この夜は今年一番の冷え込みで、沢渡付近で外気温は6℃でしたw
マジさみぃwww
車中泊できるように車の内張を全部剥がして断熱加工もしてますが、エンジンかけないとやっぱりさみぃw
みんな同じ考えのようで、続々と車中泊組が到着します。
寒さに耐え朝一で行動開始。
と思いきや市営第2駐車場のタクシー乗り場は車中泊組で軽く50人以上の列!
市営第2駐車場は沢渡バスターミナルという始発ターミナルのすぐ横にあるんで、5:40の始発で向かおうと作戦変更するも、なんとバス停にはすでに長蛇の列orz
後から聞いた話によると300人並びだとか…。
朝靄の中みなさん並んでいます。
毎年涸沢を訪れていますが、こんなの初めて状態ですw
ただバスターミナルのタクシー乗り場は30人ほどの列でしたので、そこに並ぶことにしました。
運良くあまり待ち時間もなく7台目ぐらいで乗り込めました。もちろん相乗りです。
バスの始発と同じ5:40に出発しました。
バスはもちろん乗りきらない人の数だったのでどうなったんでしょうか。
まぁ余裕ぶっこいてタクシー乗ってたんで知る由もないですがw
そんなこんなでおじさま達と相乗りして30分ほどで上高地に到着。
ここは国内海外含め屈指の山岳リゾート地ですよね。
景勝が天然記念物になっています。
早朝の朝靄越に望む穂高連峰も雰囲気ありますよね。
いつかは上高地近辺のホテルか大正池の帝国ホテルに泊まってのんびりしたいなと思うんですが、クッソ高いんでパンピーにはムリですw
これから先は車両は入れませんので徒歩となります。
上高地⇒明神⇒徳澤園⇒横尾⇒涸沢
という感じの道のりです。
上高地から横尾までは梓川沿いのほぼフラットな砂利道ですので、最低スニーカーを履いていれば観光の方でも行けます。
ただし、上高地から横尾までは約11キロあります。
テント担いでるとこの11キロって結構くせ者なんですよねw
高低差がほとんどないフラットな道だからあんま自覚はないんですが、約15キロの装備を背負ってるんで3時間弱の道のりはジワジワと体力奪われます。
しかもこの11キロは梓川沿いを歩くんですが、行けども行けども景色は変わらずスーパーマンネリロードです。
こんな感じで空気は澄んで綺麗だし雰囲気もいいんですよ?
でもずっとこれですw
いつかはマウンテンバイクが解禁になればいいなと思ったりしてます。
涸沢カールをスキーで滑るのが夢なんですが、この11キロをスキーとテント担いで行くには不便極まりなく実行に移せていないので。
距離にして3キロほど、45分、ゆっくり歩いても1時間ほどで最初のチェックポイント、明神に到着です。
ここは明神池や嘉門次小屋でヤマメが食べられる等観光スポットはありますが、過去に訪れていますので今回はスルーします。
穂高連峰がご神体として祀られています。
明神では休憩を取らずに歩き続け、更に約3キロ、1時間弱で次のチェックポイントの徳澤園に到着です!
ここの雰囲気がとっても素敵で、テント場も芝生でとても快適です。
一番好きなテント場です。
小屋も雰囲気最高です、料理もおいしいらしいです。
テント泊のみで、小屋には泊ったこともないですし、夕食も食べたことないですけどw
2年ぐらい前までチャーハンが名物だったと思うんですけど、去年あたりからメニューになかった気がします。
ここで朝食を取り、エネルギーチャージします。
10分ほど休憩をした後出発です。
更に行けども行けども変わらないマンネリロードを歩きます。
途中こんなきれいな池とかもあるんですよ?
でも何回も行ってると多少の気休めにしかなりませんw
そして上高地から3時間弱で横尾に到着です。
横尾から先は本格的な登山道となります。
横尾から涸沢までは大体5.2キロほどの登りです。
横尾大橋を渡り本谷橋まで2.8キロ程です、ここは軽い登りが続きます。
本谷橋からはいよいよ登山道とゆう感じで、今までの登りよりは格段にキツくなります。
こんな感じで本谷橋も見たことないぐらい人がごった返しています。
毎回思うんですよね、テント担いでなければ装備なんてクソ軽いし楽だろうな。
テント、シュラフ、バーナー、食器、食料、防寒具、硬いブーツetc、考えただけでも小屋泊の人よりは数倍の荷物です。
でも、多少の潔癖&変に気を遣ってしまう自分からすると、山小屋で他人と同じ布団には絶対寝れないw
that's why テント泊です。
話はそれましたが、 何度も来てるのに本谷橋からすぐの登りは結構急登でキツいですw
もう、ゼイゼイ言っちゃってw
でもおじさまおばさま方も登ってる(荷物軽いですが)ので登れないわけない、と言い聞かせ足を動かします。
というかここまで来て戻るのも地獄なので登るしかありませんw
しばらく行くと、去年の春先に大崩落があった箇所はかなり整備されて通りやすくなっていました。
去年の9月に通った時はすれ違いができないほどでしたが、整備されてご覧の通り広くなっていました。
でもここは落石が絶えない斜面なので、視界が開けたからといって休憩してはいけません。
ここで普通に座ってる人とかいましたけど、本気で危ないです。
この崩落箇所までくれば残りは半分程度でしょうか、俄然登りがキツくなります、みんな死にそうな顔して登ってますw
そんなこんな登ってると、
今日本で一番注目されているだろうプロのアドベンチャーレーサーの田中陽希さんに遭遇しました!
もうね、一番キツい登りの斜面なのに平地を走ってるぐらいの勢いの速さなんですwww
テレビでよく見てて、テレビだし、
いやぁさすがにそんな速くねぇだろ
って思ってたんですけど、ごめんなさい間違えでした。
めっちゃ速いです!www
しかも足の筋肉はパンパンで、やっぱすげえ!w
速すぎて抜かれても気づかない人もたくさんいました。
あー疲れたー、ぜえぜえ言いながら登っていくと、やっと目的地の涸沢が見えてきます!
でもね、こっから更に急になりますw
毎回登ってキツいことはわかってるんですけど、やっぱキツいw
夏場は雪渓が残ってる箇所ですよね。
さらにゼイゼイヒィヒィ言いながらやっと涸沢に到着です!
もう、異次元の景色ですよね!
何回行っても圧倒されます!
しかも今年は紅葉がとても綺麗に色づいており更に高まります!
去年は台風の影響もあってナナカマドが瀕死で全体的に黄色味がかってたんですが、今年はナナカマドの赤がとても映えていて綺麗でした!!
お昼には着いたんですが、平日(金曜)にもかかわらずテン場はかなりの賑わいでした。
なかなか気に入ったスペースが見つからずうろうろ。
先客の親切なおじさまに「テン場受付の裏の方が空いてたよ」と教わり無事設営完了。
もうこれで後は寝る・ぐうたらするだけなので意気揚々ですw
やはりこの涸沢カールの景色を目の当たりにして飲み食いするのは格別です!
涸沢ヒュッテ名物のおでんをつまみながら景色を堪能していると、相席させていただいた佐賀からお越しの大先輩山ガールと仲良くなりました。
「一人で来てっちゃろ?」
「さびしいやろ?」
「ほら、お菓子あげるけん」
と言われ遠慮なく頂きましたwww
その後、1時間くらいお話タイムw
「私たちも明日徳澤園に泊まるっちゃ、また会えたらええね」
もう完全なる友達ですw
べ、べ、べ、別にやってる方としては寂しくはないですが、
側から見たら、往復500キロを1人で運転してテント担いで登って来てる人は寂しい人のようですwww
この先輩はまた後で登場してくれます。
夕ご飯を作ったり、好きな音楽を聴きながら景色を見てゴロゴロしていると日はすぐに落ちますよね。
そうなってくると楽しみは星空と涸沢名物テントの光です。
今回はコンデジも一眼も持たずに、iPhone8のみ持参しました。
星空はめちゃくちゃ綺麗でしたが、さすがにiPhoneでは撮れません。
でもテント場はご覧の通りです。
さすがの700張りオーバー、とても綺麗ですよね。
自分もこの中の光を構成する一員ですがw
この日はここ一番の冷え込みで18時時点で2.3℃、夜は-1℃まで冷え込みました。
ダウン上下、ダウンソックス、冬用シュラフを持って行ったので快適でしたが。
まぁ雪上泊に比べれば寒くないと言い聞かせて眠りにつきましたw
途中何回か目は覚めますが、やはり疲労から爆睡ぶっこいて朝6時ですw
日の出は6時過ぎです。
この日はモルゲンロート見れるか厳しそうでしたが、一瞬だけ見れました、寝ぼけてましたがw
みなさん涸沢をBCとして奥穂や前穂にアタックする方は多いようですが、自分の場合はあくまで涸沢が目的です。
体力面・スキルを考えて上まで登ろうという気にはなりません。
というかスキーだったらどんな急斜面でも滑れる自信ありますが、夏山の急斜面はちょっと怖いんですよねwww
ということで今回の目的である涸沢の紅葉を満喫します。
やっぱりめちゃくちゃ綺麗ですよね。
常念方面も快晴です。
この絶景を目とiPhone8にしっかりと焼き付け、テントを撤収し下山の準備をします。
ゆっくりと朝8時に下山を開始します。
下山を開始してからすぐに気づきました。
登ってくる人の数が昨日の比じゃない!
すれ違えない箇所は基本待つんですが、待てども待てども登りの列が途切れない・・・。
1回でざっと50人以上待ったこともありました。
なんつーか、文句ってほどではないんですけど、そういう場合って基本団体さんなんですよね。
しかも特定のツアー会社の団体なんですよ。
ガイドも付いてるんだから途中で列切って、下りの人を通してあげるっていう考えはないみたいなんですよね。
しかも待ってたのに何の声も掛けないとか。
1人:50人ですよ?
テン場や下りで一緒になった人数人と会話をしたんですが、みんな口を揃えて同じことを言ってましたね。
別に僕はプロでも何でもないただの素人だし、口出しできる立場にはないとは重々承知なんですけどね。
その団体さんは雨具も持ってないんじゃないかっていう軽装備の方が多くて、見てるこっちが不安になっちゃう感じでした。
結局横尾までの下りでは、登ってくる方に圧倒されて想定タイムの3割増しぐらい時間が掛かってしまいました。
本当に想像を絶する人の多さでした。
土曜日ということもあるんでしょうが、本当にすごい混雑ぶりでした。
涸沢ヒュッテのFacebookによると、土曜のテン場は1400張り以上だったようです。
今回は途中の徳澤園で1泊するというブレークが入るのでとても贅沢な時間の使い方ができます。
横尾から通称マンネリロードを歩いて1時間、徳澤園に到着です。
テントを張って早速巣作りをします。
徳澤園もなかなかの数のテントでした。
やっぱりMSRのテントかっこいいなw
ここでも好きな音楽を聴きながらゴロゴロしたり、うとうとしたりと贅沢な時間を過ごします。
時間も時間になったのでテントの前で晩ご飯を作っていると、何やら見覚えのある後ろ姿が。
あれ?昨日の大先輩山ガールじゃね??
そう、先輩がわざわざ小屋からテント場まで自分を探しに来てくれました!!
手を振ると、あっちも気づいてくれました!
「探したっちゃ、テントたくさんあるけん、見つからんかと思ったわ」
「えー?本当に会えるとは思えませんでしたよ!」
「私テント泊が夢やっちゃ」
と言うのでテントの中にご招待。
楽しんでいただけて光栄でした!
「部屋はあったかいし、何かあったらすぐに来なよ」
と温かいお言葉を掛けていただき、一度はサヨナラしました。
ご飯も食べ終わり、星空が見えるまで暗くなるのをシュラフに入って音楽聴いてヌクヌクして待っていると、
なんか、眩しい、テントの出入り口がライトで照らされてる・・・何事か!?
と思いイヤフォンを取ると
「まだ起きとっとるー?ごめんねまたー」
と先輩が再々訪問w
「明日の朝食の弁当なんだけど、食べきれんからよかったら食べて」
「いやいや、食料たくさん持ってきてるから大丈夫ですよ」
と言うも、せっかくのお言葉なので最終的には甘えて、ありがたく頂きました。
徳澤園の朝弁当とパンとインスタントコーヒーと粉末スープに味噌汁にとたくさんもらっちゃいましたwww
何かとてもほっこりして温かい気持ちになって夜を迎えられました。
その晩はめちゃくちゃ寒くて翌朝はテントがバッリバリに凍ってましたけどw
朝ごはんにはお弁当に入っている栗おこわとパンを頂きましたが、とっても美味しく、ロッジに泊まってないのに徳澤園のご飯のポテンシャルを痛感させていただきました!
先輩ありがとうございました!!
そんなこんなでステキな出会いもあった2泊のキャンプを終えて帰路につきます。
また、徳澤園から上高地までマンネリロードを7キロ歩くんですがw
2時間弱で上高地に到着です。
ちなみに帰りの上高地から沢渡まではバスを利用しました。
上高地のバスターミナルはこんな感じです。
沢渡方面へは7番乗り場となります。
何か自販機が新しくなってましたがちょっと違和感w
一応沢渡方面のバスの時刻表を撮影しました。アルピコのHPでも確認できます。
バスで沢渡バスターミナルで降車し、白骨温泉の日帰り入浴で疲れを癒し今回の旅程は完了です!
ただの備忘録ですが長文を最後までお読みいただきありがとうございます。